【旅エッセイ本】旅に出たい時に読む!大好きな作家さんの本を紹介します

本レビュー【ネタバレ有】

はなかなです。

わたしたち夫婦は、2019年11月から2020年4月まで、
オーストラリアのシドニーへワーホリに行きました。

プロフィールにも書いているのですが、わたしは本を読むことが大好きです。

旅行も同じくらい好きなのですが、
新型コロナウイルスの感染爆発で、日本に留まることを余儀なくされました。
以前は、1年に1度海外旅行に行っていたわたしたちなので、

「海外行きたい!!!」という思いが溜まりに溜まっていきます。

そんな時、その気持ちを晴らせてくれたのは、旅にまつわるエッセイ本でした。

普段は、ビジネス書や実用書メイン、小説を少々という読書スタイルなのですが、
ワーホリを中断して帰国した2020年〜2023年のいまに至るまで、
特に集中的に旅にまつわるエッセイ本を探しては読んでいます。

この記事では、何度も読み返している大好きな作家さんの本を紹介したいと思います。

考えごとしたい旅 フィンランドとシナモンロール 益田ミリ

お気に入りのカフェでエッセイ漫画を手に取ってからというもの、
ずっと大好きな益田ミリさんの本です。

本自体の雰囲気はほっこりゆるゆる、でも鋭く確信をついてくる。

自分が今まで感じていたことを的確に言語化してくれていて、それがめちゃくちゃ気持ちいい。
「そうそう、こんなふうに感じてたー!」ってなるんですよね。

ミリさんも同じように旅が好きで、特に北欧には何度も旅行している。

今まであんまり北欧に行ってみたいと思ったことはなかったのですが、
こんなに静かで美しい場所なら、是非1度は行ってみたいと思えました。

益田ミリさんの本は全部、世界観や目の付けどころ、言葉選びのセンスが大好きです。
差し込まれている漫画やイラストもめちゃくちゃ可愛い。

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★美しいものを見に行くツアーひとり参加
「美しいものを見ておきたい。40歳になったとき、
 なぜか急き立てられるような気持ちになりました。」
 はじめにの最初のこの文章にガツンとやられてしまい、即購入。
 わたしはこの本を読んで、ドイツのクリスマスマーケットにも行きたくなったし、
 北欧のオーロラもみたいと思ったし、フランスのモンサンミッシェルにも興味が湧きました。
 全てセットになっているツアーって、自分で何もしなくても連れて行ってくれるので、
 気を張らずぼんやりできて、観光やその場を楽しむことや考え事に集中できる。
 いいですよね〜。

★タイムトラベル 世界あちこち旅日記
 タイムトラベルのように、ミリさんが以前行った世界中の旅を振り返って書かれた本。
 30年以上も前のことも書き上げられるんだ・・・
 写真とかメモをちゃんと残して、それを頼りに思い出しながら書けるなんてすごいな。
 いろんな場所、その時の空気を写真や文章から感じられて
 本当にタイムトラベルしてるみたいでウキウキします。
 特に食べ物の描写は、おいしそう、食べたいが止まりません。笑

ラオスにいったい何があるというんですか? 村上春樹

言わずと知れた、小説家・村上春樹さんの紀行文集。

旅先での人との会話や出来事、感じたことなどが、ゆったりとした文体で綴られているのがいい。

歴史やその場所の産業・気候・特色などと絡めながら書いてあるので、
ほう、そうなのか!とたくさんの気づきがあるし、
あれこれ考え込む過程もさらりと盛り込まれていて、著者の思考の足跡が辿れます。

わたしは、

「みんなは何をどうやって考えているんだろう?」

と気になってしまうので、

こういうのが面白くて好きなんですよね。

かつて住んでいた場所、仕事で行った場所、「これを楽しむぞ!」と決めて行った旅行・・・
その時、その自分だから感じること、それぞれ印象に残ることがある。

スゴイ分かります。

言語化できるって、みんなに的確に伝えられるということであって、素敵だな〜。
夫はこれを読んで、「エッセイが書きたくなる」って言っていました。

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★もし僕らの言葉がウイスキーであったなら
 アイリッシュウイスキーの奥深さ・面白さを感じます。
 自分が飲むならウイスキーはハイボール一択ですが、
 まずは常温ストレートで、香りを楽しんで・・・ってツウぶりたくなります。笑
 特に現地のパブで過ごしている時の描写、ゆったりした時間の流れも読んでいて心地いい。

国境のない生き方ー私をつくった本と旅ー ヤマザキマリ

テルマエロマエの作者、ヤマザキマリさんのエッセイです。

まず強烈なのがこの本の帯!

「地球サイズで見れば悩みなんてハナクソ。」ってあるんですが、

確かにその通りだよねぇ〜!ってニヤニヤしちゃいます。

マリさんは14歳から世界を飛び回り、グローバルにいろんな経験をしているので、
視座が数段階高いな、というのが最初の印象です。

「私をつくった本と旅」っていうサブタイトルはもう本好きとして共感しかなくて、
人との出会いももちろん強烈だけど、やっぱり有限。

その点、本なら自分以外のいろんな人の人生や考え方を知ることができる。

すごい価値があることですよね。

今まで読んだ本や旅先、海外の住んだ場所などのエピソードがたくさん。

一貫して主張しているのは、ヒトは地球上の生物のほんの1つでしかないという姿勢。

わたしたち夫婦も、割と移動したい、遠くに行きたい、旅行したい意欲は強い方だと思いますが、
それ以上に地図のサイズが大きくて、渡鳥みたいな距離感で生きているマリさん。

その激動の人生に触れてると、
自分の日常の些細なことってはどうでも良くなっちゃうんですよね。笑

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★歩きながら考える 
 コロナ禍での気づきや価値観の更新、をまとめた本。
 家族の形、人間社会、普通って何?、学校教育などなど・・・
 わたしたちも、コロナのパンデミックによって移動を制限され、
 強制的に適用を迫られるなか、いろんなことに気づきました。
 なにも旅だけじゃなくて映画を観る、本を読むなどのインナートリップ、
 それをきっかけに価値観が変わることだってある。
 そういうことも、旅をするぐらい刺激的な体験になります。
 普段だったら、もっと旅行や移動に時間を使うので、
 そんなことが可能になった時間的余裕も、コロナがもたらしたものなのだと言えます。
 「人間だけが地球に優遇される生き物ではない」
 これは本当に真理。

旅をする木 星野道夫

アラスカに魅せられた写真家、星野道夫さんのエッセイ。

自然の雄大さ、厳しさ、摂理。
全てを身をもって知りながら、その中で、それらを美しいと思う著者の感情が
優しく綴られています。

大自然の中で感じること、人との出会い、動物たちの厳しい弱肉強食の世界・・・

遠く離れたアラスカの情景を思い浮かべながら、生きることの本質を考えたくなる本。

星野さんの文章の静かな美しさや実直さに毎回涙が出ます。

残念ながら、星野さんは撮影中にクマに襲われて命を落としていますが、
それも含めて、「あぁ、星野さんだな」と思っちゃう。

よく知らなかったアラスカが、この本に出会って、いつか絶対に行きたい場所になりました。

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★写真の隙間 佐藤大史
 星野さんの本を読んでからというもの、
 アラスカの美しさ憧れて、違う人の本も読んでみたいなと思っていた中で出会いました。
 コロナをうけてからの最近のアラスカ事情も交えつつ、
 やはり過酷で美しい自然を、カジュアルで身近な語り口でつづってくれています
 あたかも自分が同行しているかのような感覚におちいります。
 旅先での出会いやストーリー、熊の親子を見つけて遠目に眺めている描写など、
 読んでいて何度もほっこりとした気持ちになりました。
 今は長野県に住まれているらしく、勝手に親近感がわいています。笑

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 若林正恭

オードリーのツッコミ、若林正恭さんの著書。

キューバ・モンゴル・アイスランドの紀行文です。

旅行に行く!っていう時にポンと出てくる行き先ではないような・・・

そこでまず面白い。

最近は聞けてないけれど、実は初期の頃リトルトゥース(ラジオリスナー)でした。笑

斜めに見てる感じがいつまでも厨二感溢れてて好きです。

(うるせぇよ!って言われそう。笑)

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 (文春文庫) [ 若林 正恭 ]

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今回紹介した本


本を読むのが好きなのですが、増えすぎると収拾がつかなくなるので
買って所有する本はめちゃくちゃ厳選します。

うちにはスタンディングデスクの下に小さな本棚があって(サムネ画像がそれです)、
今のところはそこに入る分しか持たないって決めてるのですが、

この記事で紹介した本たちは全部私物。笑

何度も読んでいる大好きな本たちです。

エッセイは特に、その作家さんの考えていることがダイレクトに反映されますよね。

書いていたらまた読みたくなってきた〜〜!

これからもゆるゆる本紹介の記事は書いていきたいと思います。

では。


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